人生の締めくくりは、自分のために、
やりたいことをして生きてほしい。
笑顔は、副作用のない特効薬です。福祉に携わる私たちにとって最も大事なのは、利用者様に「喜び」を提供することだと、私は考えます。例えば、利用者様に「あなたが来てくれて嬉しい」と伝えること。その方の持ち味を尊重し、その方ならではの生き甲斐を感じてもらうこと。認知症の方にも、その場その瞬間に楽しいと感じてもらいたいと思っています。
高齢者の方々は、何十年という人生を、親のため・子供のため・会社のために生きて来られました。だからこそ、これからの人生は自分のために生きてほしいのです。体のためと食事を制限し、動作が不自由だからと手を出すのではなく、好きなものを食べ、望むことをさせてあげたい。お洒落をして出掛けたいなら車椅子を押せばいい、食べたいものがあるならたくさん食べさせてあげたいではありませんか。愛和が焼き立てのパンを提供したりカジノを開いたりと多様な取り組みするのは、「生きていてよかった」と思える場面を創出するためです。良いスタッフを集め、施設の建物や設備にこだわるのは、利用者様に喜んでいただき、ご家族に胸を張っていただきたいからです。
「愛を持って人に接し・和を持って仕事に従事し・人の悲しみを我が悲しみとし・人の喜びを我が喜びとする」。これは当社が創業時に掲げ、社内に浸透している理念です。あと数年で、ベビーブームの子ども達が後期高齢者になります。介護が本当に必要になる時代、多くの福祉従事者が理念を持って介護にあた
り、多くの利用者様に生きがいを創り出せたら、素晴らしい時代になると信じています。
共にはたらく社員にも、
幅広いチャンスと、喜びを。
当社は、サービス向上やさらなる社会貢献のため、社員から広くアイデアを募っています。子どもを対象とした「放課後等デイサービス」も、きっかけは社員が考えてくれたアイデアでした。アイデアに魂をいれるのは人です。広く情報を集め、実際に多くの施設を訪ねて調べる中で、「これならきっと喜ばれる!」と確信できるサービスに出会い、事業化を決めたのでした。実際、スクールに通って来る子供達は、生き生きとした笑顔で過ごしています。私が焼き立てのパンを持っていくと、「ジャムおじさんが来た!」と喜んでくれます。心底嬉しく思います。
愛和は様々な事業に取り組んでいますが、どの事業を始める時も「どれだけの人が喜んでくれるか」を基準に判断しました。人の喜びを我が喜びとする私たちにとって、福祉の仕事は喜びに満ちています。仕事ですから笑っていられる時ばかりではありませんが、もし社員が本当に困っているなら、親身に考え一緒に解決できる会社でありたいと思います。